【今週のお題】「卒業」
今週のお題「卒業」
何よりもまず、花粉症を卒業したい。
大学を卒業して1年になる。私の大学生活はやや不本意な形で始まった感は否めなかったが、4年後には満足して卒業することができた。
受験生はそろそろ結果が出るころだろうか。私は高校も大学も、行きたいところにはかすりもしなかった。それでも、(ある意味では妥協なのかもしれないが)それなりに楽しい学生生活を送ることができた。気落ちしている人も多いだろうが、満足度というのは必ずしも志望校に合格したかどうかで決まるものではないと思っている。
だが卒業して1年。本当に私の大学生活は正しかったのかと今更になって不安になっている。というのも、私の周囲を見ていても、学校で学んだことの真価が問われるのは、もっとずっと後のことなのではないかと考えることが最近多いからである。
ここで言う「学んだこと」とは学問とは限らない。通学、交友関係、アルバイト、ボランティア、留学、サークルなど全てがそうであり、また、それらをするかしないかという「選択」も含まれる。今になって思うと、私の大学生活は楽しかったが、選択肢はもっと色々あったような気もしないでもないのである。
そうやって考えると、卒業というのは、結婚がそうでないように、物事の終わりではないように思う。高校は中学で学んだことの実践の場だったし、大学は高校で学んだことの実践の場だった。
そうやって考えると、大学を卒業した今こそ、大学で学んだことの実践の場であって、卒業というのはひとつの通過点でしかないのではないだろうか、と思わないでもないのである。考えすぎだろうか。