MATHOM-HOUSE presented by いもたこ

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ひとり旅のすすめ(国内限定)

私の大事な趣味のひとつがひとり旅なのだが、これを人に話すとだいたい変な顔をされる。恐らく友達がいないと思われていたり、向こう見ずな奴だと思われていたりするからだろう。

実を言うと後者は否定出来ない部分もあるが、前者については、他人と一緒に旅をしたことも何度かあると声を大にして否定させていただきたい。だが私はひとり旅が好きだ。「ひとり旅とそうでない旅とどちらが好きか」と訊かれることがあるが、それは「肉じゃがとチョコミントアイスのどちらが美味しいか」という質問と同じで、そもそも意味をなさないと考えている。

 

そんな私にとって最大のひとり旅は、4泊5日の大学の卒業旅行であった。誤解のないように先に言っておくが、私は卒業旅行を3回やっていて、そのうち2回(いずれも1泊2日)は他人と一緒だった。

で、実は来週、暇ができたのでまた2泊3日のひとり旅に出かけるつもりである。

というわけで、卒業旅行のシーズンは過ぎてしまったかもしれないが、ひとり旅のやり方について書いておきたい。但し国内限定である。というのも、海外に行ったことがないわけではないのだが、ひとり旅という意味ではやったことがまだないからである。

 

目的地

個人的には、移動日以外は大きな目的地をふたつ用意しておくことにしている。これは例えば、東京であればスカイツリー江戸東京博物館だったり、札幌であればテレビ塔と時計台だったり、いわゆる観光名所と言うと分かりやすいだろう。

何故ふたつなのかというと、理由は以下の通りである。

  1. 片方ががっかり(もしくはもっと運が悪いと閉館していたりするかもしれない)するような内容だったとしても、ふたつあればどちらかは"当たり"の可能性が高いからである。碌なものを見られず1日無駄にしてしまったとなると流石に落ち込む。
  2. ふたつ用意しておいて午前と午後に配置するとバランスが良くなる。あまり詰め込み過ぎてしまうと、ひとつのものにかける時間が短くなってしまって勿体ない。
  3. 観光名所のそばには食料調達の場(端的に言うとレストランの部類)や観光客向けのサービス(観光案内や地図)などがあったりして便利である。また、観光名所の近所の人たちはだいたい観光客に慣れているので、迷子になった時も安心である。

 

予約

目的地が決まったら、旅行前に先に決めておきたいのは、予約が必要かどうかという点である。これは、目的地そのもの以外にも、移動手段ホテルについてもいえることである。

基本的に予約も自分でやってしまった方が手軽だが、飛行機移動に関しては予約の枠を旅行会社が持っていることや、お得なパックがあることもあるので、HISやJTBといったところを利用してみたり、ネットで検索してみるのも良いかもしれない。

この時、大切なのは、相当納得のいくものが見つからない限り、即決せず相見積もりをとってみることである。例えばHISはJALの取り扱いがないが、JALを使った方がもっと良い旅になるかもしれないし、マイルが溜まるかもしれない。そう考えたら、HISとJTBと、両方行ってみるべきである。

但し、予約はさっさと埋まってしまうということをお忘れなく。この辺りは常に時間との勝負である。

ところで、ホテルや移動手段については、どのクラスで妥協するかというのも大切である。私は貧乏性なので、ビジネスホテルを使ってしまうことが多い。ただ、ビジネスホテルの場合、立地を注意しておかないと痛い目を見ることになるかもしれない。

 

なんとなく情報収集

ホテルが決まったら、目的地付近で気になるスポットを調べてみる。この時大切なのは、オープン時間と曜日である。例えば博物館の場合、基本的に月曜日は休みなので、そのあたりは注意をする必要がある。

それと、食事だけは注意しておきたい。少なくとも、どこに繁華街があるかだけでも理解しておけば、何も食べられないという心配はなくなるだろう。ホテルにレストランがあれば尚良いが、だいたい高い。

 

地図を描く

そこまでできたら、真っ白な紙(チラシの裏で十分である)に地図を描いて、立地を簡単に把握しておこう。

例えば京都市内のような、ある程度外を歩くのが楽しめる街であれば、行政区の位置とホテル及びホテルの最寄り駅、行きたい場所がそれぞれ何区にあるかの位置関係をざっくり書き込めばいいし、冬の札幌のように鉄道移動が基本になる待であれば、地下鉄とそれぞれの目的地及びホテルの目的地を書いておけばいい(この場合、方角はあまり意識する必要はない)。なんとなく位置関係が分かれば、あとで迷子になる可能性はぐんと下がる。

この時、描くのはざっくりした地図で十分である。例えば東京は地下鉄がとんでもないことになっているので、全部描くだけ無駄である。

 

荷造り

いよいよ荷造りである。個人的に、以下の物は持って行った方が良いように思う。ただし、都会であればあるほど、旅先でものを揃えることができるので、足りないものは現地で買って、代わりにそのための現金の比重を高めにするという手もある。

  • 現金。田舎ではクレジットカードが使えないことが思いのほか多いし、ATMもないかもしれない。持ち運びには十分注意すること。神社仏閣に参拝する場合はお賽銭用の小銭があると尚良い。
  • 携帯電話。地図アプリや路線アプリは困ったときの味方である。
  • 旅行ガイドもしくは情報を書き込んだ手帳。大きいものである必要はないが、アナログ機器は携帯電話が使えない場合の強い味方になる。
  • 小さい鞄。夜中に飲み物を買う時などに重宝する。
  • 食料(少なくとも1食分)。おにぎり、カロリーメイトウイダーインゼリー、お菓子など。迷子になって食事がとれなくなっても安心である。
  • ペットボトルなど水分。自販機があるのは都会だけである。特に夏は脱水症状になりやすい。
  • 音楽プレイヤー。ひとり旅の場合、移動中はどうしても暇になる。また、(これは私だけかもしれないが)やたら人に声をかけられやすくなる。億劫ならイヤホンを耳にさしておけば、基本的に他人から声をかけられることはなくなる。
  • 暇つぶしアイテム。本やゲーム機など。おすすめは文庫本。
  • モバイルバッテリー。ふたつあると尚良い。地図アプリを起動しながら歩く場合、思いのほか電気を食う。
  • ポケットWi-Fi。同上。
  • たこ足配線用のタップ。万が一ホテルでコンセントがひとつしかない時も安心である。
  • 薬。薬局があっても普段服用している薬がないなんてことはよくある。歩き疲れた時のために湿布があると尚良い。

また、長旅の場合はコインランドリーのあるホテルを選び、服を洗いながら旅をするというのも手だろう。荷物は少ないに越したことはない。

 

旅先で

ここまで揃ったらいよいよ出発である。

ひとり旅の良さはその身軽さにある。最初に決めた目的地を目指しながら、寄り道を楽しもう。

 

とまあ、こんな感じでいつもひとり旅を計画している次第である。