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MATHOM-HOUSE presented by いもたこ

気になったことを色々と。ジャンルも色々。

【研究中】段落の誕生

出典が出せなくて恐縮だが、サイキンノワカモノはSNSだのブログだのばかり書いているせいで、段落で一字下げるということをしない、という批判を読んだ。

私はドーハの悲劇と同い年(つまり宇宙兄弟のムッタとタメ)なので、社会一般にはサイキンノワカモノに分類されるだろうし、SNSもそれなりに触れる機会があるが、確かに今書いているこの文章も一字下げをしていないので、言いたいことはわかる。

 

だが先日、恐らくサイキンノワカモノではないのに段落を下げていない文章を読んでしまった。

吉川弘文館から出た『足利学校の研究』という本なのだが、まさに今私が書いているこの文章のように、段落が下がっていないのである。

 

www.yoshikawa-k.co.jp

 

 

「増補新訂」の「新装版」という非常にややこしい本なのだが、初版は1945年なので、戦後すぐということになる。そうなると、段落の誕生は戦後ということになるのだろうか。言われてみれば、江戸時代の刊本には(私の知る限り)段落がない。

 

そもそも「段落」は、一文字下げることを語源としている。受験業界ではよく「意味段落」などという言葉があるので、段落は必ずしもその形式を守ったものというより、paragraphの訳語と理解してしまって構わないと考えられるが、今の形の段落の誕生は、「段落」の語の誕生と同時なのではないだろうか。